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2018年12月08日

奥村陽・オクムラ社長 インタビュー


奥村陽 オクムラ社長

 

2019年、既存得意先の掘り起こしも

自然災害が続発した後遺症で石油ストーブなどの冬物が極端に品薄で、事前の発注数以外は手に入らず、拡販ができず、売上が立たない。鍋物などに使われるカセットこんろが災害関連として使われている。もともと利潤の薄い商品だが、数字が積み上がらず、そうした意味で2018年12月は苦戦といえます。

地震や台風が続いた関西地域ですが、自然災害への関心は薄い。一部の必須用品は売れた半面、ほかの商品が鈍った。

加えて猛暑が長引き、消費者は買い物を控えたことから「売れない」日々が続いた。アウトドア関連用品も止まった。

9月に起きた関西国際空港の閉鎖は3カ月程度続いたものの大きな影響には至ってません。

自社開発商品・台所用品シリーズ「京都活具」を今年発売。新規開拓に向けた商材として位置付けてます。帳合いなどの都合で、既存の商材では切り込めなかった小売業へ提案してます。メーカー並みのフットワークで営業展開ができます。

懸案の内部システムの改革・コンピューター化を新年度の2019年1月1日から導入します。拠点間の在庫状況の掌握、メーカーへの入力発注など手順が変わります。

私がシステム改革に全面的に関わったのは今後取り組むべき問題・課題を現場で直に体験しておく理由からでした。

専門業者への丸投げや社員への権限委譲ではけっして見えてこなかった現場の微細な成り立ちを知っておくことが大事でした。同じ手順で財務のシステム化は数年前、完了してます。

新規取引先の開拓は引き続きやっており、取引量は徐々に増えてます。自力による新規開拓は派手さはないが、徐々に積み増しをしている。

盛り上がりに欠けた景況感だったが、自然災害が多い1年だったが、大きな落ち込みはなかった。

2019年度取り組み
新システム導入で商品1個ごとの動きも瞬時に知ることができます。売れている商品や動きが止まり沈殿している商品など動向をつかみ、当社の定番商品の活性化につなげます。

オリジナル「京都活具」は立ち上がりが良く、販売店の中には「上代以上で売りたい」という声もあり、品質と値頃感のバランスも届いたと分析しています。リピート受注の段階に差し掛かっており、追加アイテムは2月19日と20日開催の春の見本市で発表します。地域密着の専門店などでじっくり売っていただきたい。

引き続き新規取引先の開拓にも力を入れます。売上増に反映させていくには時間も労力もかさみます。根気良く続けていきます。一方で既存取引先への貢献度を高めていきたい。

10月実施の消費税率アップへの備えでは、仕入れ・調達をする一方、販売店のセール状況などもつかんでいきたい。

今期(2019年12月期)、オクムラ単体の売上高目標は50億円超、5%程度の成長を目標にしてます。
(2018年12月6日、京都市内のオクムラ本社でインタビュー)