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2018年05月16日

【トップインタビュー】 眞田和義・サナダグループ代表取締役


  代表取締役・眞田和義氏
 

働きやすさ業界ナンバーワン目指す
サナダ精工、不動技研、不動化学の3社を合わせてサナダグループの年商は100億円。小さなプラスチックの均一商品をはじめ、大型商品やケミカル消耗品などを販売するが、創業以来、それぞれの生い立ちを踏襲してきた3メーカー。グループの代表取締役・眞田和義氏は40数年の社歴をかみ締めながらも未来志向を強く打ち出す人。その一端を聞いた。

 

――取り巻く環境をどのように受け止めていますか。
眞田
 小売業は業態の境目がはっきりしなくなりました。売り場は従来の分類では特定できず、これからも変わっていくでしょう。

メーカーも同様です。当社はプラスチック製品、国産にこだわったもの作りに取り組んできましたが、日用品や消耗品なども製造販売しており、創業当初に比べて間口は相当広がっています。

ですので、個々の企業としてどうとらえていくかが大事だと考えています。私たちの受け止め方次第、取り組み次第。流れるスピードが速いのでその潮目を察知する力も問われています。混沌としている中でも指名されるメーカーでありたい。

――工場を持たないビジネスモデルです。
眞田
 例外的に不動技研は成型機13台が稼働していますが、ほぼ百パーセント外注のファブレスメーカーで、創業時から大きく変わっていません。ただ、今後、新素材プラスチックが登場してもプラスチックに固執しているわけではありません。

――『知的資産経営報告書2017』(A4判、28頁)を17年10月発行されました。
眞田
 企業の価値とは知的資産の継続的な開発であり、その有効活用です。取引先への信用ででもあります。

得意・不得意の分野や従業員の在り方、リクルート対策にも活用できました。取引先の原料メーカーや銀行関係者にも読んでいただきました。

雑貨業界では指名買いは少ないので、商品に対する消費者の着眼点も知りました。通販での消費者の書き込みは商品やメーカー名を知ってもらえるきっかけになりました。

商品のデザインも磨きたい。2015年からGマーク選定を目指しています。消費者の指名買い、リクルートにも生かせます。

――中期展望を。
眞田
 数年後の創業50周年を念頭に、2018年が初年度の3カ年事業計画は、「グローバル、ニッチ」として、海外企業との連携でASEANを市場を模索していきたい。

2つ目は働きやすさ業界ナンバーワン企業を目指します。長く、安心して働ける職場として、定年70歳や育児・介護休暇の柔軟な制度運用などを考えていきます。

3つ目は地域の活性化や国産品もの作り体験など。リノベーションした空き家でのもの作り体験のための工房です。これはすでのプロジェクトチームを立ち上げました。会社周辺を通過するサイクリストのためのカフェの運営などあがっています。

――グループ3社を集約化しますか。
眞田
 決算月を同じにするなど、連結決算を想定していますが、3社とも創業当時の志が今も生きており、集約化のメリットが見出せていません。

――ご自身のビジネススタイルとは。
眞田
 先代(故・眞田達雄氏)から言われたのは、「苦労が足りない」「現状に困っていない」といった指摘であり、慢心への戒めでした。
理屈では説明の仕切れない六感を磨くようにしています。生きる者としての本能を磨く。そのためには体力の維持も日々、留意しています。