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2014年01月22日

関西の家庭金物業者167人が「おめでとう」

関西家庭金物業者による年始互礼会は1月6日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルに卸業者をはじめ、アルミ、金網、日用品雑貨、板金、プラスチック、魔法瓶などの業界関係者ら167人が集まり開催された。発起人を代表して大阪府家庭金物卸協同組合の中村健輔理事長(アピデ社長)に続き、主な業界から代表者があいさつをした。

政権の交代によるアベノミクスの提唱によって昨年、円安と株価が上昇し、一部の企業間で業績が上向いた。5兆円を超える政府予算が投入され、国主導の振興策が先行した。
今年は民間企業が中心となった「回復」が注目されている。4月の消費税率増税というハードルがあるが、これを乗り越える体力が民間企業には試されるところ。
関西の家庭金物業界によるこの会も景気回復の兆しに期待感を寄せるものの、消費税率のアップや原材料などの高騰といった課題を抱えながらの新年スタートとなった。

第53回関西家庭金物業者年始互礼会 発起人代表あいさつ

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中村健輔・大阪府家庭金物卸協同組合理事長(アピデ社長)
昨年、国内外で災害の多発するという異常気象に見舞われました。一方で、オリンピックとパラリンピックの2020年東京開催が決まり、日本人の見事なプレゼンテーション力に感動を覚えました。

政治経済ではアベノミクス効果が効き始め、デフレ経済脱却への局面へと転換。円安と株高のメリットが見られ、製造業の業績が改善しました。高額品が盛り上がりを見せており、限定的ではあるが、景気回復の兆しがうかがえます。

ただ、家庭用品の業界では原材料などが高騰し、業績の回復はまだ先というのが一般的な見方です。4月には消費税増税というハードルがあり、さらなる自助努力が必要で、新製品や新鮮な感覚のデザインの開発などが肝要であります。

昨年、ヒット商品のキーワードとして上質・ジョイ・ジャパンの3つのJが示された。今年はこれらに健康・シニア目線といった言葉が加わるのではないでしょうか。午年(うまどし)には翼を持った馬のように天に上って駆け巡る。そうした形でうまく乗り切りっていきたい。

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吉川利幸・日本プラスチック日用品工業組合理事長(吉川国工業所社長)
当組合は設立40年を迎えた。活動の活性化を促すための事業を活発化させています。
消費税増税に伴い、消費者への誤認予防の観点から、組合員企業の製品価格の表示は外税方式を導入します。今年は非組合員企業にも呼び掛けて追加登録を促していきたい。

昨年10月末開催の「VERY GOODS 2013」は2回目となりました。新製品を直接消費者に紹介すると同時に、ニーズを吸収する。組合員各社の業績の向上や商品開発への支援活動の一環となりました。

1月からプラスチックの原料価格は4%〜6%の値上げを予定しております。2年前の1月との原料価格を比べると35%超の値上げとなります。自助努力の限界を超える状態であります。今年、組合員企業は勇気を持って原料高騰分の製品価格転嫁、行動を起こさねばならないと考えます。
デフレマインドを脱却してアベノミクスの上昇機運に乗り、飛躍できるよう願っています。

 
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菊池嘉聡・全国魔法瓶工業組合理事長(タイガー魔法瓶社長)
発起人の中村氏から、「メーカーはいいものを作れ」という激励をいただきました。
先行きの見通しが難しく、消費税増税実施の後、業界の動向がどうあるのかも不明確な状況です。
メーカーとして、魅力ある新製品の開発によってこの1年を乗り切っていきたい。