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2015年01月05日

関西家庭金物家庭用品業者の互礼会に160人

 関西家庭金物家庭用品業者年始互礼会(中村健輔発起人代表)は2015年1月5日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルに関係者ら160人が集まって行われた。54回目を迎えた今回、互礼会の名称に「家庭用品」が加わり、より広い関係業界に参加を呼びかけたもの。

 発起人代表の中村健輔氏(大阪府家庭金物卸協同組合理事長)は、出席のメーカー、卸業の関係者に向け、「生活者に感動や驚きを与える商品の開発を」と、呼びかけた。

 消費税率が引き上げられた昨年4月から9カ月余りを経て、変化の兆しを受け止めて現状を打ち破るきっかけにしたいとする機運が高まっている。

 この日、集まった企業経営者たちからも、「変化はチャンス」と受け止めて、「これまでとは違った手法や発想で臨む」「企業の体質改善に取り組んでいく」といった言葉が聞かれた。
 
 乾杯発声は藤田俊介・軽金属製品協会理事、三本締めリードは市川典男・全国魔法瓶工業組合理事長がそれぞれ行った。

 【発起人】 一般財団法人軽金属製品協会(山田浩司会長)、全国魔法瓶工業組合(市川典男理事長)、日本プラスチック日用品工業組合(吉川利幸理事長)、大阪板金家庭金物工業会(末廣謙策会長)、大阪金網製品工業会(山田和行会長)、大阪府家庭金物卸協同組合(中村健輔理事長)

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 驚き・感動の商品を
【代表者のあいさつ】
 中村健輔・大阪府家庭金物卸協同組合理事長

 昨年2014年10月、ノーベル物理学賞を3人の日本人が受賞しました。12月には、はやぶさ2号の打ち上げがあり、日本の技術水準の高さをアピールしました。一方で世界各国で異常気象による災害が発生し自然の力を思い知らされました。

 4月、消費税率増税の駆け込み需要とその反動があり、アベノミクスによる大胆な金融緩和策も打ち出されました。急速な円安は製品価格への値上げ圧力にもなっています。

 11月、突然の衆院解散と12月の総選挙によって年末商戦に少なからず影響を及ぼしました。
 今年は太平洋戦争終結から70周年でもあり、関西にとっては阪神淡路大震災から20年の節目の年です。

 経済面では大きなうねりが押し寄せており、これを好転へのチャンス到来としていきたい。「上質の商品・サービスの提案」「海外客のインバウンド商品」「健康・美容」「シニア目線」「ネットマーケット」などがあり、成長に向けたビジネスヒントは数多い。

 メーカー、卸ともにこれらの動向に注目し、生活者に驚きや感動を与える商品の開発に向かっていきたい。挑戦、イノベーション、「この道しかない」として乗り切っていきましょう。

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 変化と企業の生き残り
【三本締め】
市川典男・象印マホービン社長

 2014年は消費税率の改正による特需と反動がありました。為替変動によって業績にも大きくかかわった企業もありました。

 人も企業も、たえず変化にさらされています。ダーウィンの進化論は強いものだけが生き残るのでなく、変化に対応できるものだけが生き残ることができるという論です。企業も大企業だけが生き残れるのでないはず。変化に対応し得る企業が生き残れるのです。